「人間にとって成功とはいったい何だろう。結局のところ、自分の夢に向かって自分がどれだけ挑んだか、努力したか、ではないだろうか。夢がたとえ成就しなかったとしても精いっぱい挑戦した、それで爽やかだ。」
(芸術家 岡本太郎の言葉より)
これは芸術家 岡本太郎氏が著書「自分の中に毒を持て」の中で語りかけている言葉です。
岡本太郎氏は1970年大阪万博のシンボル「太陽の塔」の作者。「太陽の塔」は大阪府吹田市で幼少期を過ごし、毎日、家の窓から眺めていた私にとっては忘れられない存在。未来の世界を覗くことができた万博会場の中心にそびえ立つこの奇妙な塔を作った岡本太郎氏ってどんな人なんだろうと幼心に感じたことを思い出します。岡本太郎氏は18歳でパリに渡り、以降10年間パリで過ごしましたが、その中でピカソの作品に出会い、強い衝撃を受けました。そして「ピカソを超える」ことを目標に絵画制作に打ち込むようになったのです。その後も創作への熱い情熱を持ち、挑戦し続けました。
岡本太郎氏は著書の中、この言葉の前に「挑戦した不成功者には、再挑戦者としての新しい輝きが約束されるだろうが、挑戦を避けたままでオリてしまったやつには新しい人生などはない。」と綴っています。重要なことは、挑戦すること、行動すること、実際に努力することなんだと説いているのでしょう。
夢を描いたら、躊躇なく一歩を踏み出す、チャレンジしてみることが重要です。「準備が整ったら、時期が来たらやってみよう」と言っている人に物事の進展を見ることは滅多にありません。思い立ったら吉日。失敗を恐れず、全力でチャレンジしましょう。
[ビジネスプロデューサー 古澤秀彦]
毎週月曜日、「夢創造実現Project」と題し、夢にまつわる名言からの学びを考えてまいります。