「夢を見るから人生は輝く。」
Einen Traum zu haben,macht Leben glanzend.
(モーツァルトの言葉より)
若くして(35歳)この世を去ったモーツァルトは、3歳でチェンバロを弾き始め、5歳の時にはすでに作曲をしていたそうです。以来、亡くなるまでの約30年間で「トルコ行進曲」や「魔笛」などの代表作をはじめ、800~900曲の作曲を手掛けたと言われています。まさに天才ですね。そんなモーツァルトが残してくれたこの言葉からは大きな学びを得ることができます。
2021年4月、コロナ禍に見舞われる中、全国各地の企業が新入社員を迎え、オンライン入社式など、各々の工夫した入社式が行なわれました。そこにあった新入社員の顔は厳しい社会環境ながらも一人ひとりの目はキラキラと輝いていました。この新入社員の輝く瞳はいつの時代も同じ。それは社会人になり、これからの人生に「夢」を抱いているからに他ありません。
しかし、その瞳の輝きは年数を重ねるにつれ、一つ、また一つと曇り始め、残念なことに多くの輝きが過去の残像と化してしまうことも少なくありません。この輝きの劣化を個人の生き方や心の持ち方、考え方として片づけてしまっているケースをよく見かけます。もちろん、このような意見をすべて否定する気はありません。
ただ、一方で、多くの社員が何年経っても活き活きと瞳を輝かせて働いている企業も実際に存在します。そこには一体何があるのか?
そこには企業としての壮大なる「夢」があり、その「夢」を社員が共有しています。企業としての「夢」がしっかりと描かれていても、社員に伝わっていない、共有化されていないケースも多々あり、そんな企業は残念ながら、社員の瞳の輝きは薄れてしまっています。
まずは、しっかりと企業のビジョンを示すこと、そしてそのビジョンを丁寧に社員に伝え、理解してもらい、共有化すること。そのことにより、一人ひとりの瞳が輝き、企業としての輝きを持つことができるのです。是非、企業としてのビジョンを描き、全社員と共有化してください。
[ビジネスプロデューサー 古澤秀彦]
毎週月曜日、「夢創造実現Project」と題し、夢にまつわる名言からの学びを考えてまいります。