「可能性のあるなしに関係なく、夢を描くこと。」
(ジャニー喜多川の言葉より)
ジャニー喜多川さんは数多くのタレントを晴れ舞台に送り出したエンターテイメント界の巨匠。常時200人ほどの若者が所属するジャニーズJr.という育成システムを通じて数々のスターを育て上げましたが、特筆すべきは、その多くが複数人数のチーム(グループ)であったこと、そしてそれらの育成が2つのギネス認定(No.1シングルとコンサートのプロデュース数)を受けていることで、これは彼の育成能力の高さを証明しています。そのジャニー喜多川さんが、少年たちにかけたこの短い言葉には非常に深い想いが込められていると思います。
人間の心理というものは数値で測れるものではなく、この「可能性」についても全く同様です。可能性が「ある」「ない」や、可能性が「高い」「低い」ということに対するものさしは人それぞれ異なっています。さらには、何かにチャレンジする際の意識で言うと、「可能性が低いからやめておこう。」だとか、「失敗するかもしれないからやりたくない。」と慎重に考えてしまう人と「少しでも可能性があるのであれば、思い切ってチャレンジしよう!」と前向きに考える人には大きな差があります。成功者の多くは、「たとえ1%でも可能性があるのであれば、やってみよう!」というポジティブ思考を持っているケースが多く、夢の創造や実現には必要な要素と言えるでしょう。
ただ、だからと言って、慎重派の方が今日から突然、このポジティブ思考になろうと思っても、そう簡単にはいきません。ジャニー喜多川さんは、数多くの様々な考え方を持つ少年たちに将来を期待してこの言葉を投げかけてきたのでしょう。そこには、「可能性がないのであれば、どうすれば可能性が見つかるのか?」、「何か問題があるのであれば、どうすればそれを乗り越えられるのか?」といったことを自ら考え、乗り越えていく力を養ってもらいたい。そして、自らの可能性を大きく伸ばしてもらいたいという指導者としての「愛」があったのだと思います。
未来、将来というものは、考え方一つで大きく行き先が変わってきます。実現したい「夢」に少しでも可能性があるのであれば、「どうすればできるのか?」「課題・問題点にはどう立ち向かえばよいのか?」を見えるカタチで整理し、今から取り組んでいくことが大切です。その作業、難しければ、どこから手をつけてよいのか分からなければ、弊社がお手伝いいたします。是非、チャレンジしてみてください!
[ビジネスプロデューサー 古澤秀彦]
毎週月曜日、「夢創造実現Project」と題し、夢にまつわる名言からの学びを考えてまいります。