「夢をつくれ!その夢が君をつくる。」
Build a dream and the dream will build you.
(ロバート・H・シュラーの言葉より)
米国の牧師、ロバート・H・シュラーは、自己啓発作家、モチベーション・コーチとしても活躍した人物。積極的に成功哲学を説いていましたが、将来の自分を創り上げていくためには、夢を創ろうと語っています。この言葉が示す通り、夢を創ることが自らの進むべき方向性を明確にしてくれることは間違いありません。そして、そこに人が集まり、大きな推進力が生まれ、参画するメンバーが活き活きと活躍するようになります。ここまでは、よく理解されているものの、その夢を創るために時間を無駄に費やしてしまう方が非常に多いことが残念でなりません。
100点満点の夢を創り上げなければ・・・という気持ちにどうしても陥ってしまい、あれやこれやと考え、悩み、時間がどんどん過ぎていくというものです。モチベーターとしてセミナー・研修会をさせていただく際、「今、自身の夢を持っている方は?」という問いかけに対し、しっかりと手を上げられる方はおおよそ2割前後。残り8割の方に「次回までに自分の夢を考えてみましょう!」と宿題を出させていただき、その次回までに夢を掲げることができる方が約3割。結局、約半数の方が夢を掲げられず、時間だけが過ぎてしまったという結果になります。これらの方々に共通することは、前述の通り、100点満点の夢を掲げ、その夢をずーっと変えてはならないと思い込んでいることです。
そんな方々に、私はこのようにお話しさせていただいています。「今、思っていること、頭に浮かんだことをそのまま夢として掲げてください。そして、その夢には何をすれば、どうすれば辿り着けるかを考えてみましょう。」と。夢が翌日、変わってもいい。変わったのであれば、夢を書き換えればいい。たとえ、夢の方向性が大きく変わったとしても、それまでにその夢に向かって努力し、進んできたものは、あなたを確実に成長させているのですから。
もし、夢が変わったことを周囲から指摘されたとして、何か問題はあるのでしょうか?恥ずかしいことなど、一つもありません。1分、1秒、一日一日を夢を持って歩むことの素晴らしさをよく考えてみましょう。
[ビジネスプロデューサー 古澤秀彦]
毎週月曜日、「夢創造実現Project」と題し、夢にまつわる名言からの学びを考えてまいります。