「とにかく何歳になっても自分の夢を諦めてはダメだ。」
(ジョージ・フォアマンの言葉より)
アメリカン・ドリームを手にしたプロボクサーのジョージ・フォアマン。1968年のメキシコオリンピックで金メダルを獲得すると、プロに転向し、1973年には統一世界ヘビー級王座を獲得しました。24歳の時でした。翌年、3回目の防衛戦でモハメド・アリと対戦し、壮絶な戦いの末、ノックアウト負けを喫してしまいます。その後、再起を図るも、28歳の時にボクシング界からの引退を決意し、なんと牧師に転身しました。教会や「ジョージ・フォアマン・ユースセンター」を開設し、牧師として慈善活動に汗を流しますが、資金難に苦しむようになり、その費用を賄うために現役復帰を決意します。これがなんと引退から10年後でジョージ・フォアマンも37歳になっていました。これには、家族のみならず、世界中から危険で無謀だと反対の声が集まりました。
この時の体重は145kg、全盛期よりも45kgも重く、とても現役に復帰できるような体ではありませんでした。しかし、ジョージ・フォアマンは夢を掲げ、自分を信じ、激しいトレーニングに挑みました。すると、復帰後は24連勝(23KO)を記録し、「俺を年寄り扱いするな。夢を見ることができる者は、なんでもできるということを教えてやる。俺は世界ヘビー級のチャンピオンになる夢をみたんだ。誰も俺を止めることはできない。俺は生きているし自由だ。そして幸せになりたい。」と吠えました。そして、1994年11月5日、ついに世界ヘビー級王者に見事に返り咲きました。この時、実に45歳9ヶ月。
このジョージ・フォアマンのみならず、歳を重ねてから夢を掲げ、見事に実現させている人は数多く存在します。その誰もが、掲げた夢に正面から向き合い、心の底から自分を信じてひたむきに努力を重ねています。そこには、何の羞恥心もなく。歳の問題のみならず、夢を掲げる時に周囲から様々な雑音が聞こえてくることはよくあること。そんな時には、ジョージ・フォアマンをはじめとする、これらの見事に夢を勝ち取った人々の姿を是非、思い出してください。必ず、道は切り拓かれていくものです。さあ、あなたも、貴社ももう一度、大きな夢、ビッグドリームを掲げてみましょう!
[ビジネスプロデューサー 古澤秀彦]
毎週月曜日、「夢創造実現Project」と題し、夢にまつわる名言からの学びを考えてまいります。