ダメでも方向転換すればいい

「夢に向かう道というのは様々な方向に伸びていて正しいと信じてやって壁に突き当たったとしても方向転換すればいい。」
(三浦雄一郎氏の言葉より)

三浦雄一郎氏は、プロスキーヤー、登山家で、70歳を超えてエベレスト登頂を3度果たし、80歳7ヶ月で史上最高齢の登頂記録を打ち立てた誰もが知る超人冒険家です。昨年、ほぼ寝たきりとなる大病に苦しむも、夢を力に不屈の精神で見事に復活を遂げ、今年6月には東京オリンピックの聖火リレーをなんと富士山5合目で行ないました。この三浦雄一郎氏の言葉には前後があります。全文は、次の通りです。「絶対に掲げた旗印、夢はあきらめないでほしい。夢に向かう道というのは様々な方向に伸びていて正しいと信じてやって壁に突き当たったとしても方向転換すればいい。出口の方向には必ず光があるから一度原点に戻ってみて光があるほうへ進んでいくんです。」

私は、夢への道、ビジョン達成への過程をよく冬山登山に例えます。描いた夢は、目指す冬山の頂上。そこに辿り着くための登山ルートは、いくつも想定されます。その全てのルートを書き出し、その中からベストだと思うルートを選択します。ルートを選択したら、そのルートをどう辿って頂上まで行きつくのか、スケジュールと行動計画(アクションプラン)を策定します。そして・・・

この話はまだまだ続きますが、今回はこの辺りで止めておきます。その夢の実現、ビジョン達成への作業工程はまさに冬山登山と同じなのです。この準備工程と実行工程がない経営を私はピクニック経営と呼んでいます。天気が良いからと、思いつくまま、なんとなくスタートし、疲れたら帰ってくる。これでは、冬山の頂を制することはできません。夢には辿り着けないのです。何を隠そう、この作業工程を実行することこそが、三浦雄一郎氏がわれわれに教えてくれている「壁に突き当たった時の方向転換」をスムーズにしてくれるのです。方向性を失うことなく、遭難することなく、また力強く頂上(夢)を目指せるのです。

数々の難関を突破し、輝かしい歴史を積み上げてきた三浦雄一郎氏には、それを可能にする手順があったのです。あなたも、貴社も、その夢、そのビジョンを実現できる手順を身につけましょう。迷った時には、弊社にご相談ください。
[ビジネスプロデューサー 古澤秀彦]

毎週月曜日、「夢創造実現Project」と題し、夢にまつわる名言からの学びを考えてまいります。