「何が不可能かだなんて、簡単には言えない。昨日の夢は、今日の希望であり、明日の現実である。」
It is difficult to say what is impossible, for the dream of yesterday is the hope of today and the reality of tomorrow.
(ロバート・H・ゴダードの言葉より)
アメリカの発明家、ロケット研究者で「ロケットの父」と呼ばれるロバート・H・ゴダード。彼は、16歳でH・G・ウェルズのSF『宇宙戦争』を読んで宇宙に興味を持ち、17歳の時にはすでに人生を宇宙への夢に捧げると決意していたそうです。そして、この素晴らしい言葉を高校の卒業式で総代としてのスピーチの中で披露したのです。こんなゴダード氏も実は生前にその業績が評価されることはありませんでした。
ゴダード氏は、1926年に人類初の液体燃料ロケットを飛ばしましたが、彼が発表したロケットを使って月まで行く方法が示された論文は笑いものにされ、ニューヨーク・タイムズの社説では、「宇宙空間でロケットを飛ばすことができないのは、高校生でさえ知っている。」と叩かれました。それから半世紀後、アポロ11号の月面着陸の前日、ニューヨーク・タイムズはこの社説を撤回しました。
夢というものは、最初は不可能に見えることが多く、その時点で諦めて夢に掲げなかったり、恥ずかしさに負けて挑む気持ちを隠してしまうようなことがあちらこちらで見かけられます。強い信念を持って挑んだゴダード氏は、生きているうちに評価されることはありませんでしたが、その研究成果は今でも我々人類に大きな夢と希望を与え続けてくれています。ゴダード氏のいう通り、何が不可能かなんて、分かるものではありません。自らの夢に強い意志で挑み、その夢を勝ち取りましょう。
[ビジネスプロデューサー 古澤秀彦]
毎週月曜日、「夢創造実現Project」と題し、夢にまつわる名言からの学びを考えてまいります。