「事業を興す上で最も大事なのは、起業家精神が体中からあふれ出るほどに旺盛なこと。果てしない夢を持って、その夢をどうしても形にしていくと思い続けていること。」
(永守重信氏の言葉より)
日本電産を1973年に創業し、世界一のモーターメーカーに育て上げた永守重信氏。昨年の6月に創業以来ずっと陣頭指揮を執ってきた経営最高責任者(CEO)の座を後進に譲っていましたが、先月21日、再び経営トップに返り咲く人事を発表しました。実に77歳。永守氏は、創業時から夢とロマンが溢れるような企業づくりを一貫して行ない、日本電産を大きく躍進させました。そんな日本を代表する起業家、実業家の永守氏は、情熱や熱意、執念といった気持ちの持ち方を非常に大切にしています。このような考え方で若手社員を育て、自らが創業した企業を大きく躍進させた永守氏らしい言葉ですが、企業の発展のためには、経営トップが強い想いをしっかりと抱いていることが極めて重要であることがよく分かります。
掲げた果てしない夢を何が何でも叶えるんだという強い意志。そんな起業家精神を体中から溢れ出させるほどにリーダーは想いを貫いていく。テクニック、技術論も役には立ちますが、根底にこのようなしっかりとした想いが存在しているか、溢れ出しているか、今すぐ自分の会社を確認してみましょう。
[ビジネスプロデューサー 古澤秀彦]
毎週月曜日、「夢創造実現Project」と題し、夢にまつわる名言からの学びを考えてまいります。