リーダーの仕事、それは「夢」の創造

「若い人に夢を持たせるような、憧れて入りたいと思うような日本映画界にしたいものだね。」
(黒澤明氏の言葉より)

「夢」のあるところに人は集まり、そしてそこで輝き、力を発揮します。優秀な人材が集い、活躍する、だからその業界、その企業が発展する。日本映画界の巨匠で世界的地位も築き、国民栄誉賞も受賞した黒澤明監督は、日本映画界のリーダーとして、業界に「夢」を創造することを目指したのです。まさにこれがリーダーが取るべき道であり、リーダーシップの重要なポイントなのです。リーダーシップに必要な要素の一つとして、目標を明確に示すことが挙げられますが、この目標設定の技術論ばかりに目が行き、メンバーの動機付けが不十分なケースがよく見受けられます。モチベーションは、評価や報酬だけではそう簡単に高まるものではありません。もちろん、「評価」や「報酬」も大切なのですが、チームとしてモチベーションを高めるには、ワクワク、ドキドキするような「夢」が必要になってきます。この環境を創り上げるためには、リーダー自身がそのチームの向かう方向性に「夢」を抱き、高いモチベーションを持ってメンバーに働きかけていく姿勢が必要になってきます。
「夢」の創造。言葉では簡単ですが、そんなに簡単なものではありません。リーダー自身が心の底から描いた「夢」をメンバーみんなの「夢」へと転換、発展させて初めて「夢」の創造が完了します。夢、ビジョンの共有できたチーム、組織は誰もが能動的、自主的に機能し始めます。さぁ、あなたもチャレンジしてみましょう。
[ビジネスプロデューサー 古澤秀彦]

毎週月曜日、「夢創造実現Project」と題し、夢にまつわる名言からの学びを考えてまいります。