「夢、これ以外に将来を作り出すものはない。」
(ヴィクトル・ユーゴーの言葉より)
フランス文学史上屈指の名作といわれる『レ・ミゼラブル(あゝ無情)』の著者であるヴィクトル・ユーゴーは若くしてその才能を開花させ、17歳の時には自らの詩の雑誌も発行していました。そんな彼は、14歳の時に「シャトーブリアンになるのでなければ、何にもなりたくない。」と詩帳に残すほど、詩作に夢を抱いていました。その後、約20年にわたる亡命を経験するなど、紆余曲折の人生を乗り越え、没後は国葬で葬られるまでの国民的作家になりました。まさに彼の夢が作り出した人生だったと言えるでしょう。
また、『レ・ミゼラブル』といえば、スコットランド出身の歌手スーザン・ボイルを思い浮かべます。彼女は47歳の時にイギリスの公開オーディション番組に挑戦。歌う前に審査員から「夢は?」とを聞かれ、「プロの歌手になりたい」「エレイン・ペイジみたいになりたい」と答えた時には、会場じゅうが失笑に包まれました。歌う曲は『レ・ミゼラブル』の劇中歌『I Dreamed a Dream(夢やぶれて)』。47歳のおばちゃんに向けた笑い声が残る中、彼女は歌い始めました。その歌声が観客の耳に届いた途端、会場は総立ち、大喝采へと。[その状況はこちらから→](343) 【和訳】47歳スーザン・ボイル、「夢はプロの歌手になること」 | BGT 2009 – YouTube
その後発売されたスーザン・ボイルのデビューアルバムは、全世界で900万枚を記録し、全英・全米チャートで1位を獲得しました。彼女の「夢」はこの47歳の時の思い切ったチャレンジにより、見事に彼女の「将来」を作り出しました。未来・将来を作るためには、「夢」を持ち、追い続けることが大切であることを教えてくれています。
[ビジネスプロデューサー 古澤秀彦]
毎週月曜日、「夢創造実現Project」と題し、夢にまつわる名言からの学びを考えてまいります。