「夢を叶えるためにおまえはここにいる訳だから、夢に近づくために、自分は今どうしたらいいか。そのことを常に考え、自分で努力を積み重ねてみろ。」
(中嶋悟氏の言葉より)
日本人初のフルタイムF1ドライバーとして、日本にF1ブームを巻き起こした中嶋悟氏。F1参戦初年度の1987年は名門チーム、ロータス・ホンダで「音速の貴公子」アイルトン・セナがチームメイトでした。また、1989年のオーストリアグランプリでは、ファステストラップを叩き出すなど、5年間で計80回参戦しました。その中嶋悟氏は、今、自身のチーム、ナカジマレーシングの監督を務めています。
中嶋氏には二人の息子さんがいて、二人ともこのナカジマレーシングからレーシングドライバーになっています。長男の中嶋一貴氏は、F1参戦を経て、2015年からレギュラー参戦した世界耐久選手権では、2018-2019シーズンに5勝を挙げ、日本人初のチャンピオンになりました。さらには、ルマン24時間では2018年から3連覇を成し遂げるなど、日本を代表するレーサーになっています。
この言葉は、この長男一貴氏に対し、父親で監督の中嶋悟氏がかけた言葉です。中嶋悟氏は、「夢を叶える力」というものは、「自らが考え、そして自ら努力するところから備わるもの」だという考えのもと、育成にあたっていました。自主性を持つこと、自立すること、このことが夢の実現には極めて重要なのです。その前に、自らの夢をどう捉えているのか。今一度、原点に立ち返ってみましょう。
[ビジネスプロデューサー 古澤秀彦]
毎週月曜日、「夢創造実現Project」と題し、夢にまつわる名言からの学びを考えてまいります。